top of page
News


COLUMN#22 / Diopter — 写真機を通して歩く、マイナス度数の世界といくつかのパラドックス。
コラム#22は、プライベートでやってみたいことができたので、その話しを自身のなかで整理するためにもコラムに綴りました。 普段はコンタクトや眼鏡で矯正しクリアに保っている世界を、カメラの機能を用いてあえて裸眼というマイナス度数の世界に戻す。「個人的な痛み」が、感情や言葉ではなく、普遍的な問いへと昇華させることができるか実験的な趣味の話しです。 「ひとつの感覚、痛みは共有できるのか」という根源的な問いへの探求。 ・個人的痛みは、他者にどのように知覚され得るのか。 ・記録行為は経験の希薄化を伴う一方で、社会的・認知的装置として機能し得るのか。またそれはどのように。 ・他者との距離、視覚的曖昧性、共有不可能性は、身体化された知覚と社会構造の間でどのように立ち上がるのか。 これらの疑問に対する方法に特別な制約は設けていない。 私にとっての「個人的な痛み」とは、常に社会的な構造、ジェンダー、ケアの不在、他者との感覚のズレといった構造的暴力や共感から切り離され、個の内側に押し戻されてきたもの。そこには痛みが社会化されることへの恐れと、人間への期待と不信、責任
2 日前


EXHIBITION - Eukalyptus 「 妙齢の至り」/ 2025.11.28(Fri)- 11.30(Sun)
2025年11月28日(金)から11月30日(日)の3日間、 Eukalyptus による「 妙齢の至り」 を開催いたします。 「妙齢」とは、未熟と成熟の間で揺れ動く、「若さの責任」である。 本個展は、私が人生においてただ一度だけ通り抜けることのできる「妙齢」という時期の光と影 の交錯を記録したものです。 「追憶」「生態系」「妙齢」の三つのテーマを掲げ、それぞれが独立せず、曖昧につながり合って いるような空間へと鑑賞者を導きます。 「追憶」では、記憶の所在に着目します。記憶というのは、忘却によって失われたのではなく、思 い出すことで再び立ち現れる。忘却と想起のあわいで、未だ其処にあるという気配を残し続ける 記憶の所在について、作品を通して考察してみてください。 「生態系」では、乱獲や深海採掘、盗伐などによる生態系の破壊を主題とした抽象画の展示を行 います。生態系にまつわる隠れた危機は山積していますが、残念なことに普段生きていれば知るこ とはなかったでしょう。ですが今、あなたは知ってしまいました。何故なら今ここで作品を目に しているのだから。これら
7 日前


COLUMN#21 / Aoe Report- 始まりのストーリー。影を抱き、花を編み紡ぐ船出。
*本コラムでは、Aoeプロジェクトを構想するに至った経緯と、その背景にある社会構造への問題意識を記しています。個人の経験に基づく記述を含みますが、目的は過去を語ることではなく、これからの社会の在り方を共有し、共に考えるための記録です。 コラム#21は、HUG FOR_. が取り組むプロジェクト Aoe(アオエ) の始まりと、これからの方針について綴っています。 Aoe(アオエ)とは、女性アーティストやクリエイター、また理念に賛同してくださる個人や法人との関係性のなかで、 アートやクリエイティブな活動を通じた収益を原資とし、困難に直面した女性の孤立を防ぐための「回路」(基盤)を照らすプロジェクトです。 この活動を通した売上の一部は、生活困窮や精神的に苦しむ女性を支援する団体へとドネーションし、前にある微かな光をキャッチする環境と精神を自分自身の手で整え育むことを互いに応援し合います。 現在はプロジェクトの意義を自身の中に落とし込み、他者に対して展開しやすくするためのリサーチ期間です。コラム前半ではリサーチによる事実、観察、考察を記すと同時に、後半で
11月4日


Event - HUG FOR _. 3rd Anniversary & Charity Event「Flower bed」/ 12.6 Sat
HUG FOR _. は、2025年12月で3周年を迎えます。この節目として、2025年12月6日(土)に HUG FOR _. 3rd Anniversary & Charity Event「Flower bed」 を開催いたします。 当日は、アーティスト 庄島歩音による新作の発表と、色とりどりの植物や鳥が描かれた記念品の布パッチを会場にて多数展示、販売いたします。 また節目の年に音を通じて寄り添ってくださるのは、いつも優しいギターの旋律で心をほどいてくれるPaniyolo、そして「季節のさまざまな色の実を鳴らす」をコンセプトにピアノと琴で音世界を紡ぐ、いろのみ の二組。いずれも暮らしに寄り添うアートや音楽を届けてくれるアーティストです。 【参加アーティスト】 ◇庄島歩音 東京都出身、青森県在住の画家。 University of the Arts Londonにてファインアートを専攻。フォークアートに影響を受け、身近な動植物を鮮やかな色彩と伸びやかな筆致で表現。国内外での展示のほか、パッケージのアートワークを手掛けるなど幅広い分野で活動。 ◇
10月26日


EXHIBITION - 山浦のどか 未知庭 -michiniwa- / 2025.11.1 Sat- 11. 23 Sun
HUG FOR_. では、11月1日(土)から11月23日(日)まで、東京、四国を拠点にし、徳島県の阿波手漉和紙の紙漉きと藍染和紙の製造に携わるアーティスト 山浦のどかによる個展「未知庭- michiniwa-」を開催いたします。 当たり前の日常風景の中にある当たり前ではないさまざまな景色を、ダイナミックなインスタレーションと静謐な平面作品の、動と静が調和する構成で表現いたします。また会期中は、鎌倉は長谷にある景観重要建築物である旧加賀邸を再生した飲食店「北橋」を第二会場としています。空間からインスピレーションを得て制作した新作をご覧いただく展覧会です。伝統的な建築空間と共に作品をお楽しみにしていただけると幸いです。 Artist Statement 昨日までそこにはいなかった花が、咲いている。 その一瞬の驚きに、心が動く。 いつから土の下で芽吹きの準備をしていたのだろうか。 目には見えない時間が確かに流れ、 根は呼吸し、水を吸い、光の方向を探る。 長い長い準備を経て、ようやくその姿を見せる。 2024年の10月、私は新たな住まいに身
10月17日


News - 橋本秀幸 Hideyuki Hashimoto CDお取り扱いのご案内
HUG FOR_. では、現在開催中の二人展「うえの ほう」のレセプションコンサートで演奏いただいた香川県在住の作曲家・ピアニスト 橋本秀幸(Hideyuki Hashimoto) のCD・LP各種を取り扱っています。 ____ Pianist Hideyuki Hashimoto - 橋本 秀幸 2012年に1stアルバム「earth」を発表以降、空間を活かした即興演奏と作曲作品を軸に、これまで多数のソロアルバムをリリース。2020年より定期的な配信リリースを継続、ドイツ・ベルリンを拠点とする音楽レーベルXXIM Records(Sony Masterworks)よりアルバム「Time」を今春リリース。映像音楽の作曲、コラボレーションなど、幅広い活動を行っている。
10月17日


COLUMN#20 - 夜の帳。記憶は忘れるための祈り、想像は祈りを呼び戻すために。
10月。曇りのち、雨。奈良。夜。 ピアニスト横山起朗さんのライヴツアー「SHE WAS THE SEA」。 ツアータイトルにもなっている「SHE WAS THE SEA」という曲は、“記憶”の曲だった。 ピアノのそばに映し出された写真家...
10月7日


EXHIBITION - okamoto barba nami「 つつうらうら」/ 2025.9.27(Sat)- 9.28(Sun)
2025年9月27日(土)、9月28日(日)の2日間、HUG FOR_. 小部屋(スペースB)にて、建築模型作家okamoto barba nami による 水辺や水にまつわる空間の模型の展示と販売の イベント〈 つつうらうら 〉 を開催いたします。 ワークショップ「...
9月16日


EXHIBITION - 中村 ゆう「森へ還る」/ 2025.9.26(Fri)- 9.28(Sun)
Statement テーマは「自分に還る」。 3回の展示を通し描きたいものをその都度描いてきましたが、今年に入り一旦手を止め、今一度自分の絵と対話をする日々を送ってきました。変わりゆく日々の中で「揺らぐわたし」と向き合う時間はとても大切で、「素」となる静かな部分を見つめに還...
9月14日


EXHIBITION - 座間桜子、笹田理紗「夜明け・いのり・手をのばす」/ 2025.9.21(Sun)- 9.23(Tue)
「夜明け・いのり・手をのばす」 Statement 私たちの暮らしのそばには、いつもひかりがあります。ときに影を生み、陰陽を分断する存在として。また、ときに全てを明るく照らし出す存在として。 本展の開催に向けて話し合う中で、2人に共通していたのは、ひかりへの憧憬でした。...
9月9日


EXHIBITION - 写真家 文月ふみ ×ガラス作家 津村里佳 二人展 「うえの ほう」/ 2025.10.12 Sun- 10. 26 Sun
HUG FOR_.では、2025年10月12日(日)から10月26日(日)まで、写真家 文月ふみ、ガラス作家 津村里佳による二人展「うえの ほう」を開催いたします。本展は、「見上げる」ことから始まります。作品と向き合うとき、自然に顔を上げ、視線が空間へと広がっていく。そこに...
8月17日


Reception Concert - / Hideyuki Hashimoto Piano Concert- 2025.10.12 Sun
【 HUG FOR_. Exhibition Reception Concert のご案内 】 HUG FOR_.では、写真家 文月ふみとガラス作家 津村里佳による二人展「うえの ほう」の開催にともない、2025年10月12日(日)、ピアニスト橋本秀幸によるレセプションコ...
8月16日
bottom of page
