鎌倉市在住。大学卒業後、民間企業および外郭団体での勤務を経て、2016年より現代アート業界へ転身。銀座、六本木、白金台、天王洲など東京の複数の現代アートギャラリーにて、展覧会の企画運営、アーティストマネジメント、パブリックアートコーディネーションなどに携わり、多様な現場で実践的な経験を重ねる。いずれも一貫して関心を寄せてきたのは、芸術の社会的役割と、人と人とをつなぐ表現の力。
自身が過去に企画した、障がいのあるアーティストとの協働して企画した展覧会に、「たった一日だけの小さな森の美術館」や「Dreaming - 十人の作家と夏の調べ -」がある。その他、同地域に住む障がいのある子どもとない子どもが一緒に造形物を作るワークショップを企画し、その成果を商業施設に展示するなどし、実践を通して芸術による共生社会の実現に向けた研究と実践を行ってきた。2019年から鎌倉に移り住み、海と山、自然と共存し自由に生きる人たちとの出会いをきっかけに、暮らし方や生き方を見つめ直し、人間と芸術のあり方や関係性そのものを再定義する試みる場として、2022年にアートギャラリー「HUG FOR _ .」を開業。主にアート作品の展示販売やスペースを開放したレンタルスペース事業を軸としながら、フェアな関係性のなかにある対話の時間を大切にながら、アートが個人の内面と社会を優しく結び直す場をつくることを目指している。2025年には、自らの体験をもとに、女性であることによって社会で生じる無意識の役割期待や、構造的な偏りに対する違和感や生きにくさを出発点とした、女性アーティストの活躍に焦点をあて活動するプロジェクト「Aoe(アオエ)」をスタート。
ギャラリーとして作品を販売し、運営を持続させていくことと、芸術が社会や人に対してどのように貢献し循環させることができるか、事業性と社会性の両輪の視点をもって活動をし続けています。ギャラリーやアートは、暮らしや私たちの内面にとても近い存在であると考えています。難しく考えずにお気軽に足をお運びください。
・筑波大学大学院 博士前期課程 人間総合科学研究科芸術支援領域 修了
・修士論文「共生社会の実現に向けたアートを通した交流活動」筑波大学茗渓会賞 受賞
・HUG FOR_. ホームページにて月に一度、アートやライフスタイルを通して自身の思考の奥にある思想や哲学を整理し発信するコラムを執筆