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COLUMN#2 - 音楽と海を聴く、深呼吸をしながら。 葉山の海辺にて 



   

Prologue

HUG FOR_. が鎌倉でスタートを切ったのが2022年12月4日。早いもので1年と4カ月が過ぎました。縁もゆかりも薄い土地でのチャレンジは、鎌倉がもつ刻まれた歴史、新と旧が共存する文化、豊かな自然、季節と共に過ごす時間、魅力溢れる人々と、挙げ切れないくらい多くの恩恵を授かり、そして関わってきたすべてのアーティスト、地元や都内、全国各地から訪れる方々との展覧会の度に生まれる一期一会の出会いのおかげで、一歩一歩、一段一段、土壌を築き成長を遂げることができています。いつでもその感謝の気持ちを胸に本日もコラムを書き綴らせていただきたいと思います。


 



海、音楽、ヨガのアクティビティ


鎌倉はヨガやピラティスを暮らしに取り入れている人やお教室がとても多いです。私もヨガは鎌倉に住む前から、住み始めてからも浅くなりがちな呼吸を深めるために、気持ちのリフレッシュのために生活に取り入れていました。海が目の前にあるスタジオ(材木座テラス)で、朝は朝日と海、夜は月夜と海が感じられる最高のロケーションでのヨガライフ。

夜のレッスンの後の瞑想時間は特に、心身が疲れているといつもより体がマットに深く沈み、波音が聞こえてきつつも頭はぼうっとして、目は少し潤んだ状態で半分眠っていたような、そんな心が解れる体験がよくあってそれは必要な時間でした。


ここ1、2年は定期的なヨガの時間から少し離れていましたが、先日4月21日(日)、葉山は森戸海岸前のUnder the Palmoにて、日頃からHUG FOR_.を通じて交流のあるヨガインストラクターTomokoさんによるヨガラバー15名ほどが集まるヨガとランチの会に参加しました。


TomokoさんがHUG FOR_. の1周年記念パーティーでギター演奏をしてくれたPaniyoloさんの曲を気に入って下さっていたのは存じ上げていたので、このイベントに向けてご本人をご紹介させていただき、ヨガレッスン中とその後のランチタイムに生演奏していただくという、ちょっと、いやかなり贅沢な時間が実現されました。個人的に心身のバランサーになっていた海+ヨガの組み合わせにPaniyoloさんの音楽が重なれば、きっと来てくれた方も素敵な時間が過ごせるということまではイメージできていたのですが、なんと当日はスタジオ内にツバメの巣があり、微かに聴こえてくるギターの音とツバメの歌声が調和するというサプライズギフトが付いてスタジオに笑顔が増えました。パチパチと瞬きするツバメと何度も目が合って大変愛おしかったです。


波はとても穏やかで波音は耳に入るか入らないか。でもすぐ窓の外にある海を感じながら、体の調子、呼吸の深さを丁寧に確認しながら、聴こえてくるPaniyoloさんの音の流れに身を任せ、あっという間に時間が過ぎてゆきました。


葉山のスタジオからは、右を向けば遠くに江の島。左を向くと山々が見えました。つい1週間前は江の島から鎌倉の海を望み、先日は由比ガ浜の海辺から水平線を望み、この日は葉山の海から江の島をまた望んでることを振り返りながら、海はどこまで行っても一続きであるという当たり前の事実と、今いる自分の立ち位置を確認しました。


この日は新しい出会い、HUG FOR_.を通じた出会い、お馴染みの方同士など様々な出会いや交流がありました。こうしたひと時から始まる人と人や、人と場の縁を広めたり深まっていくことを容易くしてくれる、許してくれるのが海街の魅力であり、海から受け取る恩恵の一つと思っています。大きな感動やドラマチックな出来事というよりも、頭の上を飛ぶツバメを見て小さく笑ったり、いつも見ている海をまた眺めてみる。そんな時間が落ち着きと安寧を運んでくれた日でした。


それから体の様子を確かめたり、気持ちがリセットできる時間をまた持ちたいとも思いました。Tomokoさん、Paniyoloさんへ、心を込めて、ありがとうございました。













 


執筆:HUG FOR_. Eriko Okuyama

Photo by Icchyan (5枚中4枚目のみ)


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