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Column#35 - いま、問いの中にいる。- わからなさとともに学ぶ日々にこそ悦びがある。

12 時間前
読了時間: 3分



この秋から、一橋大学の大学院で、社会学を学んでいる。


知らぬ間に後期の授業が始まっており、日々、齷齪している。


難しい。頭が痛い。


1時間20分の講義動画を何度も繰り返し見なければ、内容を十分に理解できず、レポートを書くこともままならない。毎週のように課題があり、到底、時間が足りない。

読まなければいけない参考文献もある。それはそれで難解で時間がかかる。確実に単位を落とすだろう薄々感じながらも取り組む。



私は学校で学ぶことが大好きだ。

知らないことを教わったり習ったりすることで自分が輝けることを知っている。

面倒くさい作業やプロセスを考えることも好きだ。

その渦中にいるときにこそ、生きている実感を得ることができることも知っている。


これまでの人生のなかで二つの大学を卒業し、一つの大学院を修了した。


それらも留年や休学も経て何とか乗り越えたわけだけれど、四つ目の学びの場となる今回はそのなかでも、最も厳しいと感じている。


一方で、講義のなかで飛び交う専門用語の一つひとつが新鮮でわくわくする。


社会的な構造に目をむけて学ぶとき、日常のなかで何となく感じていた疑問や、疑うこともなく当たり前として受け止めていた認識とオーバーラップする。


それらは学術的な概念を通して捉え直され、専門家の盤石に裏付けされた知識で論じられていく。自分のなかに漠然と存在していたものに生きた言葉が与えられ、個人的な感覚だと思っていたことが、社会の構造や人間の営みと結びついていく。


理解が追いつかず、立ち止まることばかり。それでも、自分がこれまで見ていた世界を、別の角度から捉え直すことのできる時間は、とても刺激的だ。


学ぶことの厳しさと、おもしろさ。その両方を抱えながら、しばらくは格闘することになりそうだ。


理解することに苦しむ時間もまた、世界を知るための過程なのだろう。学ぶとは、知識を増やすことか、それとも、これまで当たり前だと思っていた世界を問い直すことなのだろうか。


当コラムは月に1-2回程度、ギャラリーに関連する活動を軸に執筆しています。お気楽にお読みいただけますと幸いです。

文、写真:HUG FOR_. Eriko.O



Eriko OKUYAMA












大学卒業後、民間企業や外郭団体での勤務を経て、2016年からアート業界に転身。主に銀座、六本木、白金台、天王洲など都内の現代アートギャラリーにて展覧会の企画運営マネジメント、プロジェクトマネジメント、アーティストマネジメント、パブリックスペースのアートコーディネーションに従事。ライフワークとしては、芸術の社会的な役割を模索しながら障がいのあるアーティストの展示企画や実践研究に取り組んできました。鎌倉に移住後、地域交流や豊かな自然によって心身と暮らしが満たされていく実感と共に、改めて芸術の在り方そのものを再解釈し、自身とアーティストの自己実現へのチャレンジ、そして人々が真の幸福に向かう思考と体験を共有する場を創りたいという想いのもと、2022年12月にHUG FOR _ . を開業しました。

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ギャラリーとして作品を販売し、運営を持続させていくことと、芸術が社会や人に対してどのように貢献し循環させることができるか、事業性と社会性の両輪の視点をもって活動をし続けています。ギャラリーやアートは、暮らしや私たちの内面にとても近い存在であると考えています。難しく考えずにお気軽に足をお運びください。​


・筑波大学大学院 博士前期課程 人間総合科学研究科芸術支援領域 修了

・修士論文「共生社会の実現に向けたアートを通した交流活動」筑波大学茗渓会賞 受賞

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・HUG FOR_. ホームページにて月に一度、アートやライフスタイルを通して自身の思考の奥にある思想を整理、探求するためのコラムを発信



 
 
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